福岡県は修羅の国

福岡県は修羅の国、という言が最近目立つ。
真の意味で福岡県が修羅の国だというのは治安の悪さそのものではなく、故郷が治安の悪さで天下に名前を知られているというにも関わらず、それを恥じることもなく、どうやら本気で面白がってネタにしている連中がいるらしいという点であろう。
故郷が侮辱されている。それがたとえ事実の列挙であったとしても、不快に思うのに充分な理由である。ただし、ネタにするような連中は、そういうことには興味がない。自分が住んでいる町という自覚もなければ、それが目の前で起こっていることであるということにも自覚がない。飽く迄も他人事であり、他人事であるから興味がない。故郷を自ら侮辱することにもなんら抵抗がない。
そういう連中は悪徳の排除にはあまり興味がない。なにしろ他人事であり、自分には関係のないことであるので、優先順位は自然と下がってくる。そういう連中は少なくとも俺のまわりにおいてはみな俺と同年代あるいはそれ以下くらいの人間が多いが、そういう連中が二十年後くらいに、市政のメインを張る日が来るときが、この町が本当の意味で腐るかどうかの瀬戸際であろうな。