鳥の丸焼き

鳥の丸焼きを食べた。
実際には香草焼きというのか? 内蔵を抜いてなかに香草とレモンを詰め込んでオーブンで焼く、というくらいの料理である。実際にはもっと細かく処理をしているだろうと思うのだが、まあそういうのはいい。
時々母親が海外の料理番組を見て発作的になにか妙なものを作りたがることがあり、今回もまさにそのクチであったようだ。ジェイミー? というのか? そういう男がメインを張っている有名な料理番組があるようで、そこで紹介されていた鳥の丸焼きを作ってみたかったらしい。俺なら全部食うだろう、とタカを括っていたとのことである。どういうことだ。いや、まあ、確かに喰ったけども。ちなみにググッたらすぐに出てくるだろうけれども、面倒なので番組名は調べずにおく。
しかし一時間半もオーブンに入れれば部分的に炭化する場所もでてくることに気付きそうなものだが、そこはほら、なんというか、人間として冷静になってみれば当然わかるようなことをなんとなくスルーする現象とでもいうか、そういうものが働いて、結局俺は骨がやや炭化している部分などをボリボリと喰い、ササミのつまみみたいになっている肉部分をシシカバブ的にナイフで削りながらビールを飲み、さらに内側の香草とレモンの影響が強く火の通りが比較的浅い(全体的に通り過ぎているのでここは普通の肉である)を食べながら米を食べた。
いや、この手の鳥を喰って、酒が飲みたいと思ったのは初めてかもしれん。いいつまみだ。もしゃもしゃ。